出題基準(禁忌肢)

(3)禁忌肢について
〇 医師国家試験における禁忌肢は、平成 9 年の第 91 回医師国家試験より導入され、「患者の死亡や不可逆的な臓器の機能廃絶に直結する事項」を新たに禁忌肢問題として出題することとされた。また、平成 15 年の医師国家試験改善検討委員会報告書において、前述の内容に加え、「極めて非倫理的な事項」も明示的に加わり、禁忌肢として出題される可能性のある範囲が拡大して現在まで出題が継続されている。
〇 禁忌肢については、導入から約 20 年が経過し、医師として不適格な者を判別するという当初の目的が達成されるものとなっているか等、その在り方については様々な意見があり、医療安全をめぐる社会的な要請や禁忌肢の設定による教育的な効果など様々な観点からの議論が必要である。
〇 本部会において、禁忌肢の選択数とその後の医師の行政処分との関係性について調査するなど、可能な範囲で分析を行ったが、禁忌肢問題の撤廃に足る根拠は不十分であり、現時点では継続することが妥当である。
〇 ただし、禁忌肢の内容について、「極めて非倫理的な事項」に相当する問題については、禁忌肢を選択する者が非常に少ないため有効性の判断が困難であることに鑑み、禁忌肢導入当初の「患者の死亡や不可逆的な臓器の機能廃絶に直結する事項」に限定することが妥当である。
〇 禁忌肢を含む問題数について、第 112 回より全体の問題数が削減されているが、禁忌肢を一定数以上選んだ者を判別するという禁忌肢本来の目的に鑑みると、現時点では、概ね現在の問題数を維持することが望ましい。問題数については、今後、今回の出題内容の変更後の解答状況等を再度評価した上で、引き続き検討を行うべきである。
〇 禁忌肢の公開についても、今回の出題内容の変更後の解答状況等を再度評価し、3(3)に記載する、問題の非公開化の議論の進捗とあわせ、教育的な効果等も考慮した上で、引き続き検討を行うことが望ましい。

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フィリピンのメトロマニラでで医学生をしています。 フィリピンで経験したことや、医学、趣味、旅行、ビジネスなどについてブログに書いていきたいと思います。